通巻 009 号 2026.09.17

東京・JIN活研究所

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猫と犬の腎臓を守る、毎日の研究誌

2026.09.17 第009号 腎臓 2分

猫は3歳から腎臓のリスクを抱えはじめる、という話の使い方

年齢は診断ではない。3歳という言葉を、怖がるための数字ではなく、観察を始める合図として使う。

「猫は3歳から腎臓のリスクを抱えはじめる」という言い方が、飼い主のあいだで流通しています。キャッチとしては強い。診断の線としては、そのまま使えない。

3歳は、シニアの手前です。この年齢で全員が腎臓病になるわけではない。反対に、7歳を過ぎてから初めて数字が動く子もいる。年齢は確率の話であって、その子の腎臓の地図ではない。

なぜ若いうちの話が出るか

猫の慢性腎臓病は、症状が出てからでは進行していることが多い。予備能力が大きく、食欲も遊びも、しばらくは普段どおりに見える。沈黙の臓器、という前号の話です。

だから「シニアになってから考えればよい」は、発見が遅れる側に寄りやすい。3歳という言葉は、その遅れを少し前へずらすための合図です。治療を始める年齢ではありません。水の置き方、トイレの様子、年に一度の検査の中身を、シニア用のコースに任せず見直しはじめる年齢、くらいの使い方がちょうどよい。

家庭で始める観察

3歳を過ぎたからサプリを足す、ではない。先に置くのは記録です。

  • 飲む水の量と、器の場所
  • 尿の回数、かたまりの大きさ
  • 体重と、腰や背中の肉
  • 食事の食いつき

変化は派手ではありません。年のせいにしやすい。去年の検査紙と並べることのほうが、年齢そのものより役に立ちます。血液のBUNとクレアチニンが基準内でも、尿検査やSDMAを足すかどうかを獣医師に聞く。3歳は、その質問を始める口実にしてよい。

習慣は、診断の後追いではない

イヌトウキを含む健康サポートは、3歳になった瞬間の義務ではありません。妊娠中、授乳中、投薬中、衰弱しているときは、自分で始めない。すでに検査で変化がある子は、療法食や水分、処方の隣に置くかどうかを獣医師と話す。

いつまでも健康でいてほしい、という時間は、数字が出る前にあります。3歳は、その時間に名前を付けただけです。怖がるための年齢ではなく、観察を始めるための年齢。使い方を間違えると、ただの脅しになります。

当サイトは愛犬・愛猫の健康維持に関する一般的な情報提供を目的としています。疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。治療中の場合は、かかりつけの獣医師の判断を優先してください。

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